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〜クリエイターズの作業風景から〜革製品編その①

こんにちは、にゃんこうめです。
私は清掃のお仕事もさせてもらってるのですが、ある時清掃する部屋の中に、お客様が在室しているのかの確認のため、コンコンとノックして「清掃です」と言わなければいけない場面がありました。私は、もしお客様がいらして対応することになったら・・などと考えて、緊張してしまい、
「コンコン、清掃です」
「コンコン、清掃です」
「コンコン、清掃です」
・・・おわかりでしょうか?私はドアをコンコン叩くノックの動作をしながら、口でもコンコンと言ってしまっていました(笑)
周りに誰もおらず、お客様も、幸いにいらっしゃらなかったので事なきを得ましたが、自分で、はたと、変な事を言った事に気がついた時には、あまりの衝撃と恥ずかしさにその場に崩れ落ちました(笑)皆さんもこんな経験、ありますよね?え?あるわけないですって?(笑)

さて今回は、革製品の作業内容について深掘りしていこうと思います。
革製品は、多くの工程を経て作られています。簡単に説明しますと、先ずは採寸、型取り。その後に切り出し。それが終わると今度は、染色、貼り合わせ。そして最後に縫製をし、仕上げて完成という流れです。
革製品を作る時に最初に行うのは、革の厚みを考え、大きな革のどの部分をどう使うかを考えるところから始まります。革と、一口に言っても、部位ごとにまた個体ごとに厚みが違います。製品にした時、厚みがある程度均一になっていないと良い製品とは言えません。その為の見極めがとても重要です。
次に採寸ですが、ここで綺麗に採寸できないと、後の全ての作業に影響が出るので、ここでも気を抜けません。
しかも、革は染めると縮みます。それを考慮して大体1センチほど大きめに採寸しないといけない。その上、定規などを革に当てると傷の原因になるので、フリーハンドで切るんです!
と、商品としての出来上がりを考えて逆算しながら製作していくという、とても難しい作業で、これは経験がモノを言いますね。本職の方に比べたらまだまだかもしれませんが、携わってる方達は革製品を専門に扱っている方達ばかりで、ベテランと言っても過言ではありませんし、革にかける情熱では負けていません!
そんな熱い思いを胸に今日も頑張って製作しています!!

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ワーカー日記~今まで、そしてこれから~

こんにちは、にゃんこうめです。
5月になり、日中は気持ちいい天気が続いていますね。夜になると急に寒くなるので、
皆さん体調管理にはお気をつけくださいね。
ところで最近、ウチのアレクサさんの様子が変です。
なんだか機嫌が悪いのか、言ったことに素直に反応してくれなくなりました。
「アレクサ、いってきます」( 本当なら、行ってきますというと、居間のライトが消え、テレビも消してくれて、行ってらっしゃい!お気をつけて!とかいってくれる)
「すみません、わかりませんでした」
「‥アレクサ、いってきます!」
「あなたにおすすめの陽気になる音楽を再生します!」
「‥今不機嫌だよ?笑」
「すみません、わかりませんでした」
「・・・・・」
これが私の最近の朝のルーティーンです。
まぁ、こういうちょっと間抜けなとこも含め、愛すべき同居人です(笑)

さて、私はこちら、クリエイターズに入り丁度半年が過ぎようとしています。短いようで長かった半年です。私は一つの職場を長く続けることがとても困難でした。昔々、自分に障害や病気があることをわからずにいた、一般就労時代では一応年単位で仕事ができていました。でも、自分を押し殺して、とても苦しい状態がずっと続いていました。周囲も私が病気や障害が無いものとし、普通として見ていたからです。自分が何者なのか、何故こうも人と違うのか、悩む日々が続きました。
そして紆余曲折を経て、自分の特性、障害や病気が解り、自分がいったい何者で、何故こうも生きづらいのか、やっと少しづつ理解できるようになっていきました。そして自己理解の為、リハビリの為に、私はA型作業所というものがあることを知ります。そこは私の現状とニーズがとてもマッチしていて、とても心地よく、働くことに集中できる環境でした。実はA型作業所もこちらで3ヶ所目です。やはりどうしてもうまくいかず、辞めてしまうことを繰り返していました。そして暫らく働けない日々が続きました。

そんな時にここ、クリエイターズに出逢いました。最初はやはり今まで同様、上手くいきませんでした。でも、職員の方たちが、こんな私に根気よく付き合ってくださり、話を聞いてくださって、私は一つの山を乗り越えることができました。利用者の仲間も皆さんいい方ばかりで、私はある日、ふと気づきました。

周りの方に支えられて私は生かされている、と。人は一人では生きられない。もちろん今までも、人に助けられて生きてきていたはずですが、その事に気付かず、また気付く余裕すらありませんでした。

ただ、今は解る。人の気持ちが、心が、解る。もちろん全てではありませんが、以前の自分とは比べもにならない位です。それが解ると自然に、人の為に何かしたいと思うようになっていきました。

まだまだ勉強中です。これからも様々なことを学びつつ、この気持ちを胸に、頑張っていきます。

 

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あの大企業とコラボさせて頂きました!!

どうもにゃんこうめです。
実は私は一般就労をしていた20年以上前、私の勤めていた企業もコマニー様と同じような商材を扱っており、コマニー様のお名前はすでに知っていました。あれからさらに数年、まさかあのコマニー様とお仕事をさせていただける機会が来るとは、感慨深いものがあります。

さて、4月26日〜28日に東京ビッグサイトで行われています、オルガテック東京というオフィス家具の一大イベントへコマニー株式会社様が出店することになりました。コマニー様は木材というものを大切にしたいという思いがあり、私たちクリエイターズの木材を使った商品、障害者が働くという所に共感していただき、SDGsの観点からも、私たちクリエイターズの能登ヒバチップ・しおりを使ってくださるということになりました。

デザインはコマニー様より持参していただき、合計三種類のしおりとチップを製作しました。
どれも素敵なデザインで私たちとしても大変参考になりました。

クリエイターズでも、このような形で大きなイベントに関わらせていただき、またコマニー様に商品を使っていただけたことに、改めてこの場ではありますが、謝意をお伝えしたいと思います。

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〜クリエイターズの作業風景から〜その2

先日自転車で派手に転倒し、人生初の救急車に乗ってしまったにゃんこうめです。あ、安心してください。怪我の具合はもうだいぶ回復していて、全快ではないですが、仕事に復帰してます!
さて、転んだ時などに、皆さんだったらまず何をするのでしょう?真っ先に何をするかで、その方が何を第一にしているか、わかる気がします。
私が何を考えたか。まず「メガネ」です(笑)
私は相当目が悪く、メガネ無しでは下手したら一歩も歩けないので、こういう結果になるのも自分でも頷けます。見えないってやっぱり一番不便というか、恐怖というか。
その次に身体ではなく、自転車の傷の具合を確かめた私は、なんなんでしょうか(笑)

さて今回は以前にご紹介した作業、カットのその後の工程について深掘りしようと思います。
カット後にはまずは、角を落として丸くし、切り口をきれいに整える作業があります。これももちろん、一枚一枚手作業でおこないます。切り口にサンドペーパーをかけ、優しく面取りをしていきます。これも力の入れ具合を間違えると、割れてしまったりするので、簡単なようで慣れが必要です。
それが終われば次に、しおりならリボンをつける工程があります。これもなかなかどうして、手間のかかる作業です。慣れている方は次々に完成させていくので、難しいことでも、継続して行うことで自分のものにできるということを、改めて教わった気がします。
最後にラッピングです。私はこういう作業がとても苦手で、難なく作業されている方を、いつも尊敬の眼差しで見ています。
どのような作業でも、その人にとっては難しくもありまた、楽しいものでもある。その逆も然りですが、どの作業もみなさん一生懸命取り組んでいます。少しでも多くの方により良い商品を届けたい。そんな思いで毎日頑張ってます。