/ 日々のこと / 

リエイターズの作業風景から〜ブライダル編その②

こんにちは、にゃんこうめです。
皆さんはプーさんの病理テストというサイトをご存知ですか?ここでの33の質問に答えると、現在の自分の精神状態がわかります。海外の方が作られたサイトらしく、質問の日本語が少しヘンですが、なんとなくで読めます。さて肝心の結果ですが、自分も含め何人かの方にやってもらいましたが、今の自分のことを結構当てられていると思われた方が多かったです。もちろん、簡易的なものなので、100%信じれるものでもないでしょうが、何かの指針とはなると思いますので、気になった方は試してみてはいかかでしょうか。

さて今回は、以前にご紹介したブライダルの作業内容について語る、第二弾です。第一弾ではお客様から頂いたデータをパソコンに入力、その後能登ヒバの板などに印刷するまでをご紹介しました。

今回はその続き、印刷されたもののカットから仕上げ、そして納品までをレポートします。
まずはカットですが、これは以前ご紹介したことがある、能登ヒバのハガキやしおりと、切り方などは同じです。注意する点はいくつかありますが、一つは木目に負けないように注意しながらカットすることです。板はカッターで切るのですが、注意してやらないとすぐに木目に刃先を取られ、カット面が歪んでしまいます。だからといって、力任せにやればいいというものでもなく、適度な加減が必要で、これはなんどもやってみて感覚をつかむしかありません。
後は、カットしながら板についている傷や汚れをチェックします。もちろん、ハガキやしおりもチェックはしていますが、このブライダル用のものはより細かくチェックしています。やはり人生の晴れ舞台で使用されるもの。細心の注意を払って確認しています。
次はカットが終わった木と台紙を張り合わせる作業です。両面テープを使って貼り付けるのですが、ここにもちょっとしたコツがあり、テープをうまく貼ると台紙ごと木をカッターで切るときに割れにくくなります。この一連の作業をもう何年もされてる方から聞きましたが、今でもまだこの作業は緊張を伴うそうです。

このあとの工程は、紙やすりでカットした面を滑らかにするのですが、力を入れすぎると板が割れてしまいますから、カットと同じく力加減が中々難しく、慣れが必要です。
後は装飾用の紐をかけ、梱包し、納品するのですが、最後まで障がいのある仲間たちで行っています。

どの作業もそうですが、基礎はみんな一緒ですが、そこから自分なりの工夫をして、精度を高めていく。私は取材しながら、まさに職人だなぁと思いながら見ていました。
人にはそれぞれ、向き不向きがあって、もちろん苦手なこともやらないといけない場面もありますが、その方の特性に合わせて得意な部分を伸ばすことで、自分に自信がつき全体的な能力の底上げができるのだと思います。クリエイターズではその部分をよく話し合い、作業に取り組んでいます。

 

 / お知らせ / 

石川トヨペットカローラ様とコラボさせていただきました!

こんにちは、にゃんこうめです。
先日、あるテレビ番組を見ていたら、写経を行う方々を追ったドキュメンタリーをやっていました。私は写経や座禅、四国のお遍路などに興味があり、その番組をとても興味深く見ていました。お釈迦様の教えを広めるために始まった写経も、現代では気持ちを落ち着けるためにおこなう方が多く、一つのことに集中する時間を持ちその間は「無」となれる。私は発達障害のせいか、思考が止まることはあまり無いので、写経を行えば頭を休めることができるのでは?と期待しています。石川でも何ヶ所か写経が体験できる寺院があるようですので、皆さんも体験してみてはいかがでしょうか。

さて今回は石川トヨペットカローラ様に私たちの商品、能登ヒバチップをご注文いただきましたので、そのお話をしたいと思います!
石川トヨペットカローラ様では、今まで福祉車両を扱う店舗ウェルキャブ金沢店として、2017年から営業してこられましたが、この度令和4年7月16日に金沢市元町にて店舗名も「モビリティパーク金沢」としてリニューアルオープンすることとなりました。県内に点在するウェルキャブステーションを一ヶ所に集約して、よりパワーアップしてきめ細やかな配慮でお客様をお迎えし、専任のスタッフが商談・車両販売にも対応するとのことで、今まで以上に頼りになること間違いなしですね!
それに伴い、私たちの能登ヒバチップを使っていただけるということで、多くの作業所の中からクリエイターズを選んでいただいたこと、新たな門出をこういった形でお手伝いできることは、大変光栄に思います!
Mobility For All(すべての人に移動の自由を)」という言葉を掲げ、実に多くの車種、仕様を展開しているウェルキャブシリーズ。健常、障がいに関わらず、誰もが幸せになれる世の中をと言う考え方は私たちも賛同し、目指すところです。
どのような境遇にあっても大切な一人の人であることに変わりはありません。全ての人が笑顔で過ごせる世の中が来ることを願います。


新商品メモ帳が完成しました!

こんにちは、にゃんこうめです。
さて今日は発達障がいあるあるかなという話題を一つ。
例えば誰かとお話をしていて、話してるそばから自分でどんな話しをしていたか忘れてしまうというものです。その日の体調などによっては、かなり忘れてしまいます。もう一つ困ったことに、お話をしてもらっている内容も忘れていってしまうことも重なったりもします。これを防ぐために、可能ならば、会話する時はメモをとるようにしています。喋りに合わせてメモを取ると、自分でも読めない文字を書いてたりしますが笑 それでも、「書いた」ということと記憶が結びつくのか、案外頭の中に言葉たちが残っているものです。メモを取れない場面ではその応用で、頭の中で紙にペンで書くようなイメージでメモを取ると、これもまた記憶に留めておくことができている気がします。イメージするというのは私の場合とても有効なようです。

さて今回は、新商品のメモ帳が完成しましたので、そのご紹介です!
今のところラインナップとして5種類をご用意しました。
左から能登・水引・金沢・加賀野菜・兼六園となっています。
能登は、宇宙人がいて塩田や千枚田などコミカルでかわいらしい印象ですね。
水引は、金沢をイメージしたアイテムを、これまたかわいらしい絵柄でまとめてますね。
金沢も、同じく金沢らしさのあるものを、すっきりと描きました。
加賀野菜は、金沢市周辺で主に栽培される15種類の伝統野菜のことを指します。それらをディフォルメして散りばめています。
そして兼六園。言わずと知れた、石川が誇る日本三名園の一つを、利用者の方の絵を使い作成しました。

ラインナップは今後もいくつか増える予定ですのでお楽しみに!
価格は税込440円(予定)と、お手に取りやすい価格となっています。
サイズ的にも大きすぎず小さすぎず、かわいい相棒として活躍してくれることと思います。
尚、表紙のデザインはご注文いただければ、オリジナルのものにも変更できますので、気になった方は弊社までご連絡ください。

この商品も開発からデザイン、製作まで全てを障がいのある仲間たちで行っています。
一つ一つ、心を込めて丁寧に作成しています。どうか私たちの心も届きますように。


〜クリエイターズの作業風景から〜革製品編その②

こんにちは、にゃんこうめです。
とうとうというか、ついにというか冷蔵庫にカメラが付いたものが発売されましたね。買い忘れやすでに買ってある食材の二重購入を防いだりに使えて、便利そうです。ただ、奥に入っているものまで写せるわけでもなく、まだまだ改善の余地はありそうです。私的にはカメラよりも、買ったものが自動で冷蔵庫に登録されて、ついでに消費期限近くなったらお知らせしてくれれば最高なのですが・・・手動で登録でもいいので、どこかのメーカーの方製作お願いします(笑)

以前にクリエイターズで販売している革製品の作業風景の第一弾、革の切り出しまでをお送りしましたが、今回はその第二弾をお送りします。
切り出したものを今度はトコ処理というものをします。これは、革の床面(裏面)・コバ面(断面)を滑らかにする処理のことです。革はそのままの状態だと、床面・コバ面が毛羽立ちざらざらしています。この処理は、耐久性を良くするためであったり、見た目をよくするといったことのためにとても重要な作業です。
そしてこの作業で気をつけなければならないのは、処理のために使うボンドが、少しでも必要ない部分に付いてしまうと、シミになってしまい取り返しがつかないということです。

続いての工程はトコ処理・コバ処理された革に、糸を通し縫うための穴を開ける作業です。これはフォークのような工具を使って行うもので、穴あけの際には力加減がとても重要になってきます。強すぎて穴が大きすぎると、糸を通した時に穴が目立ってしまう。だからといって弱すぎると糸を通すのが難しくなってしまう。その上、穴の位置は均等になっていなければいけないので、始まりと終わりのことを考えて、どこ基準で穴を開け始めるか、革の重なった部分などにも気をつけてやらなければいけません。

どの作業においても経験がものを言うことが多く、毎日の積み重ねの上に成り立っていて、私も自分の作業において、日々の努力を今以上にしなければと感じました。

さて、今回は革製品の工程、トコ処理、コバ処理そして穴あけ作業までのお話をお伝えしました。この後の工程は縫製・仕上げと作業の紹介は途中ですが、今回はこの辺で。