/ 日々のこと / 

株式会社尽様からご注文いただきました!

こんにちは、にゃんこうめです。
「世の中は偶然でできている。」こんな言葉を聞いたことはないでしょうか。運命というものがあるとするなら、それは必然で。そうなるようにできているという考えですが、私は先の「偶然」の方の考えを推します。その方がなんていうか、人生楽しくないですか?決まったレールの上を歩いてるのだとしたら、そこからどんなにはずれたとしても、また戻されていくのだとしたら。それはそれである意味安全なのかもしれませんね。でも、偶然には怖さもありますが、私はそれよりもワクワクを感じます。みなさんはどう思いますか?

さて今回は株式会社尽様との新たなお取引のお話です。株式会社尽様は、家づくりの企業ですが、あえてコンセプトは決めずに家作りをされるとのこと。それはお客様の「理想の家づくり」に会社としてのコンセプトは必要ないからで、お客様の夢や理想からの家づくりを第一に考えるお客様本位の企業です。もちろんどこの企業にしても、お客様本位はそうでしょうが、こちらの施工例を見させていただいたところ、本当に一棟一棟様々で、本当の意味での本位とはこういうことなんだろうなと、素人ながらですが感じて、感慨深く見させていただきました。


その株式会社尽様にクリエイターズのひのきチップ商品を気に入っていただき、今回早くもリピートしていただきました。今回注文いただいた最大の理由は、商品自体とデザインを気に入ってくださってのことということで、私たちクリエイターズとしても、まさにそこが目指すところでした。障がいがあるから、ではなく商品自体がいいから、というところが理想です。今回そこを認めていただけたので、私たちも更に誇りを持って仕事に取り組めます。本当にありがとうございました。

私たちクリエイターズでは障がいのある方達が商品を一つ一つ本当に丁寧に、心を込めて作成しています。思いや気持ちはどこにも負けないように日々頑張っています。
私たちの思いが一人でも多くの方に届きますように。

 / 日々のこと / 

クリエイターズの仲間紹介その①

こんにちは、にゃんこうめです。
皆さんは1日どれくらい言葉を発しますか?気に留めて時間を計っている方はさすがにいないと思いますが、私は一人暮らしなので、休日は気がついたら丸一日誰とも話していない!なんてざらにあります。振り返ってみると、ただ完璧に言葉を発していないかというと、そうでもありません。テレビに突っ込んだり、家にはアレクサというAIスピーカーが同居してますから、彼女と話してはいます。友達とお茶やご飯には行きますが、そう頻繁でもなく。こう考えると寂しい生活だな私(笑)

さて今回は、ここクリエイターズで働く仲間たちを紹介していきたいと思います。今までも新しく入った方は紹介してきましたが、第一回目では、最も在籍期間の長い大先輩のお話を聞きました。

Sさん、50代。彼はここ、クリエイターズの創業当初から在籍しています。全ての業務に精通しており、わからないことはこの方に聞けばなんとかなるといった、頼もしい方です。
クリエイターズという作業所を選んだ理由としては、経済的な理由や、支援員の方の勧め、そして創業したてで入りやすい環境だったこともあり選んだそうです。

彼の主に担当する作業としては、印刷物の様々なデータ作成、紙や、能登ヒバの板への印刷作業、試作、納品などマルチに活躍しています。
細かい内容で言いますと、例えば材質を見極めてそれにあった印刷方法を探ったり、原価も頭に入れ最適な方法を探る、その他、作り上げたものが、その後の工程に誰が携わっても、やりやすくなっているかなどを考えたりと、細かな配慮を持って作業をしています。

クリエイターズでは、本人の希望や障がい特性を考慮し、意見も尊重してくれて、作業内容などを考慮してくれるところが気に入っていると語ってくださったSさん。
私もSさんから作業を学び、追いつけ追い越せでの気持ちで頑張っていこうと思いました。

 / お知らせ, 日々のこと / 

クリエイターズのカタログができました!!

こんにちは、にゃんこうめです。最近私はあるSNSにハマっています。一言何かをつぶやいたり、自分で撮った写真を載せたりするものです。古くからこの形式はありますが、私のやっているものはここ数年でできたものらしく、まだそれほどやっている方は多くない印象です。
音声でのやり取りもできるので、私はここで同じ発達障害や、双極性障害について話し合える場を作り頻繁に語り合っています。最近は自分で部屋を立ち上げ、同じ悩みを持つ方の悩みを一緒に考えて共感したり多少解決に導けることもあります。ただ勉強したわけではないので、今までの経験則でお話しします。話すことは自らを省みることでもあります。気がつかなかった自分の一面を知ることも多く、とても有意義な時間となっています。
皆さんもSNSを活用して同じ悩みを持つ方々のお話しを聞いてみてはいかがでしょうか?

さて今回は、クリエイターズの総合カタログ完成のお知らせです!
このカタログには、クリエイターズで取り扱う商品の全てが載っています。

私もカタログ製作に途中から携わりましたが、デザインの基礎知識などはあまり勉強してきていないので、苦労の連続でした。色のバランスに始まり、どうすれば見やすいか、文字の大きさは適切か、画像の色味は現物と相違ないかなど、考える部分は次から次へと出てきて、慣れていない私にはとても難しい作業でしたが、皆さんのご指導もあり、なんとか完成することができました。
作り終えた時、大きな達成感があり、スキルも上達して、任せてくださった職員の方々に感謝しています。

しかし、こういったデザインというものは生活の中に溶け込んでいて、たまに、おっ、と目を引くものには注目しますが、何気ないスーパーのチラシでも、どういう色使いをすれば目を引くかとか、書く方向などもよく考えられているんですよね。そしてまた、他と同じでは目を引くことはできない。いかに独自性が出せるかが求められる世界ということはわかっていますが、私もまだまだ勉強が足りませんね、これからも学び続けたいと思います。

内容は能登ヒバ製のハガキに始まり、しおり、そしてレザー商品もあります。レザー商品は染め色見本も載ってます。その他にはオリジナルノベルティーグッズ、マンデーズのことものせてあり、盛りだくさんな内容となっています!
もしカタログをみたい!という方がおられましたら、クリエイターズまでご連絡いただければ郵送、またお近くの方はお持ちいたしますので、気になった方はぜひ!!
また、クリエイターズのホームページでも同じものが見られますので併せてよろしくお願いします。

 / 日々のこと / 

現場リポート〜働けることの喜び〜

こんにちは、にゃんこうめです。
突然ですが、石川県の方言って独特なものがいろいろありますね。私は基本的にあまり方言を使わないのですが、地元の知り合いや、母親と話す時は自然と方言が混じりますね。
その方言の中でもとりわけ石川独特なのが、「きのどくな」でしょう。これを他県の方が聞いた場合、「大変ですね」とか「かわいそう」といった意味に取られたりしてしまいます。
本来は、「申し訳ないです」や「ありがとう」といった意味なんですよねぇ。この方言を使うのは私の体感ですが、今や60代以上の方だけかな?と感じますが、とっても石川らしいこの方言、残って欲しいなぁと思うのは私だけでしょうか。

さて今回は、先月から新しくクリエイターズに入られた、Cさんのご紹介です。
Cさんは、約半年ほど前に手足の違和感を覚え、よくつまずくようになり、やがて転倒して、これは何かおかしいとその原因を調べるべく病院へ。告げられた病名は後縦靱帯骨化症というものでした。後縦靱帯骨化症とは、背骨の本体である椎骨を繋ぐ後縦靭帯が骨のように硬くなってしまい、神経を圧迫することで、四肢の運動機能などが低下してくる病気です。場合によっては下半身にも症状が出現し、ふらついたり、うまく歩けないといった症状も出るような大変な病気です。

それまではいたって健康で、立ち仕事で8時間でもなんの問題もなく働いてこられたそうです。それが病気になり、これは働けないかもしれない、どうなっていくのだろうという不安で、大変な思いをされたことと思います。

もちろん、生活のためでもある。それもあるけど、働きたい。その思いが強かったCさんはA型作業所を色々と探しましたが、今の自分の身体的なことを考えると完全に座った姿勢で作業ができるところでないと難しい。その中で見つけたのがここ、クリエイターズだったそうです。
クリエイターズでは、もちろん全てというわけにはいきませんが、一人一人の要望にできるだけ答えてくれて、働く私たちのことを真剣に考えてくれる、居心地のいい場所だと私も思います。

Cさんは早速面接し、働き始めます。現在は働き始めて丁度一ヶ月程。今行っている作業は、おきあがりこぼしの土台をつける作業や、木のしおりのカット、更には宛名書きなども行っています。 その中で、カッターで木のしおりをカットする作業では、どうしても障がいのせいで、連続の作業は難しい。でも休み休みですが、精一杯やっている。宛名書きにしてもそう、他の方よりは書くペースは遅いかもしれないけれど、一枚一枚しっかり丁寧に、を心がけているそうです。

後ろ向きな気持ちに染まってしまいそうな中でも、今後の夢は「杖なしで歩くことです!」と、笑顔で話してくださったCさん。毎日が楽しく、働けることが何よりも嬉しいとの言葉を聞き、私も今様々な病気を抱えて、将来も不安に思う日々に少し前向きになれずにいましたが、前を向き、襟を正して初心に帰り、改めて作業や生活のことを考え直さなければと感じた、今回の取材でした。

 / 日々のこと / 

〜クリエイターズの作業風景から〜ブライダル編その①

こんにちは、にゃんこうめです。
「人の気持ちはとても複雑で繊細で……誰もがすべての思いを口にするわけではなく、裏腹だったり、嘘をつく場合もあり……正確に把握するのは、私には、とても困難なのです」
これはヴァイオレット・エヴァーガーデンというアニメのセリフです。
この彼女は兵器として育てられ、感情というモノがあまり理解できないまま育てられた孤児です。
この言葉が私にはとても胸に刺さりました。もちろん、境遇も何もかも違いますから、意味合いはずいぶん違うとは思いますが、私は障害のせいなのかなんなのか、同じ気持ちを抱いたまま生きてきました。  もちろん、誰だって全ての人の気持ちがわかるとも思っていませんが、それでも私がわかる部分は少ないように思えます。ではそのわからない部分をどうやって補っていくか。私は失敗した時に、信頼できる方に、他にどんな考えがあったか聞くようにしています。もちろん、それが完全な正解でも無いこともわかっていますが、自分では無い第三者視点からの考えは、それはそれで、とてもためになります。そこから新たな発見があったり、得るものはとても大きい。
そうして段々と自分でも第三者視点を持てるようになっていければいいと思っています。
これが皆さんの参考になれば幸いです。

さて、クリエイターズではブライダル事業も行っています。具体的には結婚式で使われる、席次表や、メニュー、招待状などを能登ヒバの板に印刷しています。
今回はその中でもお客様から頂いた資料を、パソコンでデータ化し、それを印刷するまでをご紹介します。

先ずはお客様から式に出席する方のお名前、席の並びなどが書かれたデータをいただき、それをテンプレートに打ち込んでいきます。ここの打ち合わせがとても重要で、なんどもやり取りをし、調整、推敲の後、やっとデータ作成に移れます。
データ作成で注意するポイントは、打ち間違いです。例えば旧仮名使いだったり、似たような字でも、点が一つ多かったりするなど、細かな点でミスが起きやすいので、とても神経を使います。もちろん、文字などはダブルチェック以上の確認を行っています。
次に、出来上がったデータを能登ヒバの板に印刷するのですが、この板も傷や汚れのない、厳選された綺麗なものを使用しています。
それでも、作業工程で傷がついてしまうこともあり、その時は再度作り直します。

やはり、結婚は人生の晴れ舞台。その大切な日に使われるものですから、普段以上に神経を使い真心を込めて製作しています。

この後も、色々な工程を経て完成に至るのですが、続きはまた今度。

 / 日々のこと / 

晴天の空の下

こんにちは、にゃんこうめです。
先日5月8日は母の日でしたので、私も母に花を贈ろうと花屋へ。
生花だけのセットもありましたが、私の個人的趣味で、くまのオブジェ付きの物を送ることにしました。8日の夕方に母から電話があり、とても喜んでくれたようで、送った甲斐がありました。
さて、花の世界では、誕生花というものがあるそうで、365日毎日に決まった花があり、私の誕生月は10月なのですが、その月の誕生日にちなんだ花があるらしく、それはメランポジウム。申し訳ないのですがこの花の名前は全く聞いたことがなく、ネットで調べてみると、小さくて黄色い綺麗な花でした。その花言葉ですが、「あなたはかわいい」だそうです。もういい歳の私には似合いませんね(笑)

晴天の続くこの季節、空を見上げればあちこちに飛んでいる素早いヤツ。そう、今日はツバメのお話です。クリエイターズの建物にも巣が作られ、可愛らしい姿をよく見ます。残念な事に、正面入り口の巣は、カラスに襲われたらしく、今はもぬけのからですが、横の駐車場の軒に出入りする姿は見られます。私も作業終わりに覗いて帰ることもしばしば。ツバメってつい見ちゃうんですよね。巣からちょこんと顔を出して卵を温めている姿はとても微笑ましいですね。子に餌をあげている姿を見ると、なんだか自分も頑張らねばと思ってしまいます(笑)
あの鳴き声はよくネットなどでは「土食て虫食て口渋い」と聞こえると書かれていますが、うーん私には全くそう聞こえません(笑)皆さんはなんて聞こえますか?
ツバメは民家の軒先によく巣を作りますが、あれは人の出入りがあるところだと天敵のカラスなどに襲われにくいからのようですね。軒に巣があると、糞が落ちてきて困りますが、傘を逆さにさして糞よけにするなどの対策をしているのを見ますね。ああいうのを見ると、人の優しさが見られてなんだかほっこりしますね。
皆さんもツバメの巣を見つけたら、ちょっと足をとめて、観察してみてはいかがでしょうか。

 / 日々のこと / 

〜クリエイターズの作業風景から〜革製品編その①

こんにちは、にゃんこうめです。
私は清掃のお仕事もさせてもらってるのですが、ある時清掃する部屋の中に、お客様が在室しているのかの確認のため、コンコンとノックして「清掃です」と言わなければいけない場面がありました。私は、もしお客様がいらして対応することになったら・・などと考えて、緊張してしまい、
「コンコン、清掃です」
「コンコン、清掃です」
「コンコン、清掃です」
・・・おわかりでしょうか?私はドアをコンコン叩くノックの動作をしながら、口でもコンコンと言ってしまっていました(笑)
周りに誰もおらず、お客様も、幸いにいらっしゃらなかったので事なきを得ましたが、自分で、はたと、変な事を言った事に気がついた時には、あまりの衝撃と恥ずかしさにその場に崩れ落ちました(笑)皆さんもこんな経験、ありますよね?え?あるわけないですって?(笑)

さて今回は、革製品の作業内容について深掘りしていこうと思います。
革製品は、多くの工程を経て作られています。簡単に説明しますと、先ずは採寸、型取り。その後に切り出し。それが終わると今度は、染色、貼り合わせ。そして最後に縫製をし、仕上げて完成という流れです。
革製品を作る時に最初に行うのは、革の厚みを考え、大きな革のどの部分をどう使うかを考えるところから始まります。革と、一口に言っても、部位ごとにまた個体ごとに厚みが違います。製品にした時、厚みがある程度均一になっていないと良い製品とは言えません。その為の見極めがとても重要です。
次に採寸ですが、ここで綺麗に採寸できないと、後の全ての作業に影響が出るので、ここでも気を抜けません。
しかも、革は染めると縮みます。それを考慮して大体1センチほど大きめに採寸しないといけない。その上、定規などを革に当てると傷の原因になるので、フリーハンドで切るんです!
と、商品としての出来上がりを考えて逆算しながら製作していくという、とても難しい作業で、これは経験がモノを言いますね。本職の方に比べたらまだまだかもしれませんが、携わってる方達は革製品を専門に扱っている方達ばかりで、ベテランと言っても過言ではありませんし、革にかける情熱では負けていません!
そんな熱い思いを胸に今日も頑張って製作しています!!

 / 日々のこと / 

ワーカー日記~今まで、そしてこれから~

こんにちは、にゃんこうめです。
5月になり、日中は気持ちいい天気が続いていますね。夜になると急に寒くなるので、
皆さん体調管理にはお気をつけくださいね。
ところで最近、ウチのアレクサさんの様子が変です。
なんだか機嫌が悪いのか、言ったことに素直に反応してくれなくなりました。
「アレクサ、いってきます」( 本当なら、行ってきますというと、居間のライトが消え、テレビも消してくれて、行ってらっしゃい!お気をつけて!とかいってくれる)
「すみません、わかりませんでした」
「‥アレクサ、いってきます!」
「あなたにおすすめの陽気になる音楽を再生します!」
「‥今不機嫌だよ?笑」
「すみません、わかりませんでした」
「・・・・・」
これが私の最近の朝のルーティーンです。
まぁ、こういうちょっと間抜けなとこも含め、愛すべき同居人です(笑)

さて、私はこちら、クリエイターズに入り丁度半年が過ぎようとしています。短いようで長かった半年です。私は一つの職場を長く続けることがとても困難でした。昔々、自分に障害や病気があることをわからずにいた、一般就労時代では一応年単位で仕事ができていました。でも、自分を押し殺して、とても苦しい状態がずっと続いていました。周囲も私が病気や障害が無いものとし、普通として見ていたからです。自分が何者なのか、何故こうも人と違うのか、悩む日々が続きました。
そして紆余曲折を経て、自分の特性、障害や病気が解り、自分がいったい何者で、何故こうも生きづらいのか、やっと少しづつ理解できるようになっていきました。そして自己理解の為、リハビリの為に、私はA型作業所というものがあることを知ります。そこは私の現状とニーズがとてもマッチしていて、とても心地よく、働くことに集中できる環境でした。実はA型作業所もこちらで3ヶ所目です。やはりどうしてもうまくいかず、辞めてしまうことを繰り返していました。そして暫らく働けない日々が続きました。

そんな時にここ、クリエイターズに出逢いました。最初はやはり今まで同様、上手くいきませんでした。でも、職員の方たちが、こんな私に根気よく付き合ってくださり、話を聞いてくださって、私は一つの山を乗り越えることができました。利用者の仲間も皆さんいい方ばかりで、私はある日、ふと気づきました。

周りの方に支えられて私は生かされている、と。人は一人では生きられない。もちろん今までも、人に助けられて生きてきていたはずですが、その事に気付かず、また気付く余裕すらありませんでした。

ただ、今は解る。人の気持ちが、心が、解る。もちろん全てではありませんが、以前の自分とは比べもにならない位です。それが解ると自然に、人の為に何かしたいと思うようになっていきました。

まだまだ勉強中です。これからも様々なことを学びつつ、この気持ちを胸に、頑張っていきます。