こんにちは。
代表の岩下です。
さて、最近よく社員の皆様や障がいメンバーからよく言われることがあります。
「しゃちょー!本当になんでもかんでも忘れすぎ!!記銘力低下しとるんじゃないけ?!」(怒)
はい。すいません。
自分の頭の中で重要なことと、さほど重要ではないことをいつのまにか勝手に取捨選択をしてしまっているようで、皆様に大変失礼かつご迷惑をおかけすることがあります。でも、たぶん本当に重要なことは忘れてないと思います。
ちなみに記銘力障害ってなに?ということで、
新しく体験したことを覚えておくことができなくなる障害。重度な場合、数秒あるいは数分前のことを記憶にとどめられなくなる。 引用元:コトバンク
ということで、簡単にいうと短期記憶が苦手、ということです。
そして記憶障害について少し詳しく調べてみました。
記憶障害とは
症状について
記憶障害は次のような症状として表れます。
- 約束を守れない、忘れてしまう
- 大切なものをどこにしまったかわからなくなる
- 他人が自分のものを盗ったという
- 作り話をする
- 何度も同じことを繰り返して質問する
- 新しいことを覚えられなくなる
このような問題があり記憶障害が疑われる場合、記憶のどのような側面が障害されているか、どのような機能が比較的良好かについて検討します。どのくらいの時間記憶しておくことができるか、言葉の意味・自分の体験・操作など、どのような種類か、言葉を介する記憶と見て覚える記憶に違いがないか、といった内容の検討が、その後の訓練との関係で大切です。詳細は次のとおりです。
記憶にかかわる時間
- 即時記憶あるいは作動記憶(調べた電話番号をかける間の記憶など)
- 長期記憶(必要なときまで蓄えておく記憶系)
- 遅延記憶(例:さっきかけた電話番号を思い出す)
- 近時記憶(例:先週の金曜日の活動について)
- 遠隔記憶(例:学生時代の出来事)
- 展望記憶(これから行おうとする計画についての記憶)
記憶の種類
- 事実(意味記憶=知らない間に覚えた知識、例:米国の首都はワシントン)
- 個人的体験(エピソード記憶=自分に起こった出来事)
- 技術や手続き(例:車の運転、パソコンに入力して保存する)
- 記憶の形
- 言語的記憶(書かれたもの、話されたものなど言語形態の情報)
- 視覚的記憶(人の顔、図柄、見取り図など視覚的な形で覚えられる記憶)
記憶の段階
- 符号化(情報を取り込んで登録すること)
- 貯蔵(情報を記憶の中に入れて次に必要なときまで保管すること)
- 検索(必要なときに記憶を呼び起こすこと)
記憶の引き出し方
- 再生(記憶力を頼りに思い出すこと)
- 再認(例:以前見たことがあるかどうかを認識しなおすこと)
記憶された時期
- 逆向記憶(事故や病気の前にあった出来事の記憶)
- 前向記憶(事故や病気の後の出来事の記憶)
引用:国立障害者リハビリテーションセンターHPより
このように記憶は保持時間、種類、記憶された時期などによって医学的には分類されることがわかります。
さて、私自身を少し分析するとおそらく記憶の保持能力は問題ないと思っており、結構昔のことでも覚えてたりもしますし、いかんせん、今までなんとか学校の勉強も平均的にはクリアーしてきたと思っています。
いま、わたしは様々な事業行う中で情報量は本当にたくさんでありますが、その情報は妥当性や信頼性に欠けていたり、自分自身のビジョンや目標、そして理念にも全く沿わないものもあります。
私は常に情報を選択し、シンプルに動いていきたいと考えています。
なので無意識下ではございますが、おそらく相当量の情報を右から左へ流してしまっているかと思います。
−というわけで、そもそも人のお話も無意識に聞いたふりをしていることもあります。大変失礼なことです。すいません。
つまり、これは私自身の短期記憶障害、記銘力低下ではなく、おそらく医学的にいうと、注意・集中の選択性に関するものなのだと考えています。※注意に関しては、またいつか詳細を書きたいと思います。
私の五感から入力された情報は、いまの自分自身にとって重要か、緊急か、とのフィルターにかけられ、おそらく重要性も緊急性も低い情報は私のスコトーマ(盲点)となり、海馬の記憶領域での「保持」という段階に至りづらいのだと思っています。
注意機能というフィルターが「情報の質」を無意識に判別し、適当な情報量を保持させているのかな。と考えております。そんなになんでも覚えてられるほど賢くないので、、、。
− ということで冒頭にも
” 自分の頭の中で重要なことと、さほど重要ではないことをいつのまにか勝手に取捨選択をしてしまっているようで、皆様に大変失礼かつご迷惑をおかけすることがあります。でも、たぶん本当に重要なことは忘れてないと思います。”
と記載させていただいたように、私は決して「記銘力低下」ではない! と自分では信じています。笑
自分の記銘力低下をポジティブに考えてみた。
あらためてこの記銘力低下っぽいのをポジティブに考えてみると。
・自分の理念、ビジョンが明確になっている。
・情報フィルターの感度が高い。
・頭が疲れない程度の、質のよい情報を選択し保持できている。
・目的達成に基づいた優先順位をつけやすくなる。(そもそも優先順位が低いものはアタマに残ってないから)
・スケジュール帳にきちんと日程やタスクを記載するようになる。
・忘れっぽいのであんまりストレスが溜まらない。
・いつも新しい気分でワクワクすることが結構多い。
・悪口言われたり傷ついても、だいたい忘れる。
・わりとシンプルに生きている。(つもり)
という感じですごくポジティブな側面を見出すことができました。
クリエイターズの考え方でも 「 障がい = 個性 = 強み 」 というのがあります。
私自身もこの忘れっぽさは強み?!として捉え、ますますポジティブに考えていきたいと思っております。(皆さまに失礼のない程度に)
以上、岩下でした。