こんにちは、クリエイターズのHです。
今回は「能登ヒバ」について皆さんに紹介したいと思います。
県木の由来
能登ヒバ、別名アテと言い、アスナロの変種であるヒノキアスナロの方言です。
昭和41年10月に石川県の県木に指定されました。
石川県健民運動推進協議会がケヤキ、アテ、ウメの3種の中から県民公募によって決定した物で、応募総数5,218点の実に86%がアテでありました。
アテの起源について奥州から移入したという説もありますが、もともと石川県に自生していた天然生林から採穂して造林したという説が妥当と考えられています。
ヒノキアスナロは石川県では主に能登地方に分布し、産出される木材は「能登ヒバ」と呼ばれ、古くから建築材の他、輪島塗の木地として利用されてきました。
アテから能登ヒバへ
伝承によれば、アテの人工植栽は約300年前から始められたといわれています。
造林されているアテの品種の主な分布は、マアテが輪島市、門前町、クサアテが穴水町。エソアテが七尾市江曽町であります。この外、珠洲市、能都町、旧柳田村の一部にエソアテとほぼ同一の良い素性のものがあり、これを一部ではスズアテとも呼んでいます。
アテ材は、木材流通段階で「能登ヒバ」と称し、平成8年より発足した県産優良材認定制度のもと県下32社の県産認定工場から「認定ラベル」を貼付したブランド品として出荷されています。
能登ヒバの材質的特徴
能登ヒバの曲げの強度はヒノキより強く耐湿、耐朽性に富んでいます。また、材中に含まれるヒバ油の成分であるヒノキチオール、βートラプリンが優れた抗菌力を有し、腐朽菌の繁殖を抑えるため、シロアリやゴキブリ等の住居害虫に対しても強い忌避作用があります。
一方人間に対しては、ヒノキチオールのαーピネンという成分により、ストレスを和らげ、心が落ち着き、気持ちをリラックスさせる働きがあります。さらに、アトピー治療にも利用されています。
近年の研究では、農作物が長持ちしたり、草花が活性化する等の報告がされています。
能登ヒバの需要
能登ヒバは石川県の針葉樹のうち最良の材質であり、その需要は他県のヒノキ同様根強いものがあります。
しかし、素材生産量は県下の各樹種総生産量の約21%で価格は他県のヒノキ同様、比較的高値となっています。
余談
ヒバの別称は「アスナロ」。その由来は「明日はヒノキになろう」と言われ、ヒノキに劣るイメージが持たれています。
しかし、ヒバ独特の芳香や耐久性があり木材としてはヒノキにひけをとらない優良木材です。
まとめ
石川県の県木アテは、まだまだ認知度が低く、石川県民でさえ、県木であることを知っている人は少ないです。
クリエイターズではこのアテ、能登ヒバを使った商品を作成から販売に至まで一貫して行ない、一人でも多くの人に、石川県の県木の魅力をアピールする活動を引き続き行なっていくつもりです。また、弊社では新たな商品の開発も検討中です!
その他クリエイターズの商品以外でも、卓、盆,箸、重箱などの商品もあり、能登ヒバの木製風呂や木のタイル等はとても良い香りに包まれそうです♪
みなさんも、これを機会に能登ヒバの魅力に触れてみて下さい!
以上
クリエイターズのHでした。